ファシリテーション・スキルの中で、”場のホールド力”と呼ばれるスキルです。
私は、議論が発散してしまったら、敢えて議論を泳がすようにしています。議論を泳がした先に、アイディアの種が隠れていたり、本質的な課題が意外とあるからです。
だから、議論が発散してしまっても、慌てる必要はありません。そもそも、議論が発散しないまま、結論にたどり着いてしまう方が怖いです。会議の参加者が自分事として考えていないケースが多いからです。
そういう会議ほど、後出しジャンケンみたいな発言を後々されるケースが散見されます。
ある程度、議論が発散してきたら、以下のような発言をして本題に戻します。
・XXさん、いい議論がだったと思いますが、この議論の中でどんな気づきがありましたか?
・ちょっと本題に戻しますが、そもそも何について議論していましたっけ?
・XXさん、一番発現量が多かったので、代表して議論をまとめてもらえますか?
皆さんが論点整理できそうになかったら、参加者の力を借りましょう。なんでも一人で抱え込む必要はないんです。ファシリテーターの役割は、会議の目的を実現するために、参加者の叡智を結集させることですから。
Comments